競艇フォーメーションにおける「最強」はシーンごとに買い方を変更できる技術力

今回は、競艇の最強フォーメーションについて解説していきます。

競艇の最強フォーメーションの記事のアイキャッチ画像

競艇のフォーメーションは、複数の着順パターンが考えられるときに、そのすべての組み合わせを購入する、競艇の買い方の1つ。

基本的に券種やレース条件は選ぶことなく活用でき万能のように思えますが、使えないシーンがないからこそここぞというタイミングを選ぶのが難しく、成功と失敗すべてが使用者の技量に左右されやすい買い方でもあります。

そのため、競艇のフォーメーションにおける「最強」というのは、基礎知識やデータを基にシーンごとに買い方を変更できる技術力とも言えるでしょう。

そう聞くと、「どんなときでも使える最強のフォーメーションを知りたい」となると思いますが、本記事を読めば、どんな時でもフォーメーションを活用できる最強な技術・ノウハウが身につきます。

この記事で
わかること
競艇のフォーメーションの
基礎知識
フォーメーションでの
的中率と回収率をアップする
覚えておくべき条件
券種ごとに変更する
フォーメーションの具体例
最強にするために
押さえておくべきデータと
そのポイントや戦術
経験値ごとに変更
最強フォーメーションへの
道のりと具体的な買い方例

競艇初心者の方が読めばノウハウや知識が身につくのはもちろん、競艇のフォーメーションをすでに活用できる人も、さらに勝率を上げることができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください!

監修者
競艇予想家・競艇ライター鶴川 学(42歳)

脱サラし、競艇予想家・ライターとして活動中。競艇歴は19年。様々な雑誌やWEBサイトで競艇に関するコラムを執筆する。データを駆使した予想が得意で的中率は業界トップクラス。個人の予想は12年連続で+収支を継続中。

競艇のフォーメーションの基礎知識

競艇におけるフォーメーションとは、1着から3着までの着順を予想する際に、それぞれの着順に複数の艇を指定し、考えられる組み合わせをすべて購入する舟券の買い方です。

簡単に言えば、「何号艇が何着になるか」をある程度パターン化して網羅的に買う方法になります。

例えば3連単で「1着=1号艇、2着=2・3号艇、3着=2・3・4号艇」とフォーメーションを組んだ場合、購入する組み合わせは次のようになります。

着順 組み合わせ
 1着 1号艇 
 2着 2号艇
3号艇 
 3着 2号艇
3号艇
4号艇

この場合、具体的な買い目は「1–2–3」「1–2–4」「1–3–2」「1–3–4」の合計4点となります。

フォーメーションでは、このように着順ごとに複数の艇を選び、可能な組み合わせをすべて押さえることで、的中率を上げつつ点数を絞ることができます。

なお、ボックス買いや流し(ながし)買いとの違いも押さえておきましょう。

比較
対象
違い
ボックス ボックス買いは選んだ複数の艇の
全通りの組み合わせを購入する方法。
着順を固定しない。
フォーメーションは
着順ごとに艇を指定できる。
「この艇は1着、
ここは複数候補、
ここは全て」
など柔軟な買い分けが可能。
流し(ながし) 流しは1着や2着に軸となる艇を決めて、
他を全通り買う方法ですが、
フォーメーションは軸を複数設定したり
一部だけ全通りにするなど
細かい調整ができます。
フォーメーション買いは、
展開予想に合わせて買い目を
取捨選択できる柔軟さが魅力!
的中させるために必要な
組み合わせを漏れなく買いつつ、
不必要な点数を増やさない
ように工夫できます!

的中率・回収率を高める最強フォーメーションの条件

最強」と呼べるフォーメーションを見つけるには、的中率(当たる確率)と回収率(払戻金÷投票金の割合)双方を高めるバランスが重要です。

以下に、勝率アップのために押さえておきたい条件や要素をまとめます。

条件
要素
詳細 備考
1号艇
(インコース)
を活用する
競艇は1コースが圧倒的に有利で、
全国平均で1コース1着率は
約55.9%にもなります。
そのため、基本的には1号艇を軸
(1着候補)に据えた
フォーメーションが
当たりやすい傾向です。
特に「1号艇が信頼できるレース」
では、1着固定や連軸として
活用しましょう。
これだけで的中率は
大きく上がります。
点数を絞り
トリガミを
避ける
フォーメーションの強みは
少ない買い目で網羅的に
買えることです。
最強のフォーメーションは
無駄な買い目がなく、
必要最低限の点数で
高確率の組み合わせ

押さえているものです。
点数が増えすぎると
的中しても配当が購入額を下回る
「トリガミ(取り紙)」
になりやすいので注意。
的中時にプラスになる範囲
で点数を設定しましょう。
レースごとに
柔軟に組む
イン有利のレースなのか、
荒れ模様のレースなのか、
選手の力量差があるのか
等を見極め、その場に合った
フォーメーションを選ぶのが
ベスト
です。
最強の形はレース展開や
条件によって異なるため、
「このフォーメーション
が絶対に最強」
という万能な買い方
は存在しません。
回収率を
意識する
的中率が高くても、
オッズが低ければトータルで
マイナスになることもあります。
最強フォーメーションを
考える際は「適度に高配当も
狙える組み合わせ」
になっているかも重要
です。
たとえば常に人気どおりの決着
(低配当)しか狙わないと
回収率が上がりにくいので、
穴目も少し含めてリターン
を確保できる形が理想です。
データと
根拠がある
勘や経験だけでなく、
過去データの裏付け
ある買い方はブレが
少なくなります。
各競艇場の決まり手傾向や、
頻出する出目の統計、
さらには選手の勝率・
モーター性能といった情報を
取り入れてフォーメーション
を組むと、
的中精度と配当期待値のバランス
が良い舟券が組めます。

これらの条件を踏まえ、次章以降で具体的なフォーメーションの種類やデータ分析による戦略を見ていきましょう。

的中率と回収率の両立こそが「最強フォーメーション」の鍵です。

フォーメーションの種類と適用シーン

フォーメーション買いは様々な券種(3連単・3連複・2連単・2連複など)で活用できます。

それぞれの特徴と、どういったシーンで有効かを解説していきます。

3連単フォーメーション

3連単は着順どおりに1着から3着まで当てる券種で、競艇の中でも最高配当が狙える反面、最も難易度が高いです。

フォーメーション買いはこの3連単で特に威力を発揮します。

なぜなら、6艇から3艇を順番通り当てる組み合わせは全部で120通りもありますが、フォーメーションを使えば有力な組み合わせだけに絞って購入できるからです。

3連単フォーメーションでは、1着・2着・3着の各順位に入る候補をそれぞれ選びます。

典型的なパターンの具体例と、その詳細、有効なレースや強みをまとめたので、参考にしてください。

3連単
フォーメーション
具体例
詳細 有効なレース
強み
「1艇–2艇–全艇」 1着に本命(信頼できる1艇)、
2着に対抗格2艇、
3着は全通り(残り全艇)

とするケース。
合計8点の買い目になり、
1着固定の流しに近い形
ですが2着も2艇に絞ることで
さらに点数を削減しています。
本命がしっかり逃げて、
残りは混戦になりそうな
レースで有効
です。
「1–2–全」は1コース勝率が
高い競艇なら非常に使いやすい
フォーメーションで、
3着に大穴が来ても
拾えるのが魅力です。
「2艇–3艇–4艇」 1着候補を2艇、
2着候補を3艇、
3着候補を4艇選ぶ

パターンです。
例えば
「1,2着候補=①②号艇、
2着候補に③号艇も加え、
3着候補に①②③④号艇」
という組み合わせなら
「①②–①②③–①②③④」
となります。
これは1着が一人に絞れない時
に有効で、かつ明らかに
来なさそうな艇
(5号艇・6号艇など)
を除外できる場合

点数を抑えて購入できます。
1着が二強対決になりそうな
レースで「どちらが頭でもOK」
にできる柔軟な
フォーメーションです
(この場合も点数は8点)。
「2艇–2艇–全艇」 1着候補2艇、
2着候補も同じ2艇、
3着は全通り
という
フォーメーション。
「①②–①②–全部」
で計8点です。
実力伯仲の接戦レース
(例えばA1級が複数いて
誰が1着になるか読みにくい)
では、この形が有効
です。
本命格を2艇に設定し、
それ以外は3着付けまで
広く押さえることで、
波乱含みの展開
にも対応できます。

これらは一例ですが、3連単フォーメーションの基本は「信頼できる軸をどこに置き、どこまで穴を拾うか」というバランスです。

イン逃げ濃厚なら1着を1艇に固定して点数を減らし、混戦なら1着を複数にして広く網を張る、というように状況に応じて組み立てます。

基本形なので、
そのまま試してみる
のもアリですね!

3連複フォーメーション

3連複は着順に関係なく、選んだ3艇がレースの1着~3着に入れば的中となる券種です。

3連単より的中率は高い反面、配当は低めになります。

しかしフォーメーションを活用すれば、3連複でも効率よく高めの配当を狙うことが可能です。

3連複の場合、フォーメーションと言っても実質的にはボックス買いの発展形になります。

たとえば「1艇-2艇-4艇フォーメーション」という言い方がありますが、これは本命1艇+有力2艇+穴候補1艇の計4艇を選んで、その中から3連複を組む買い方です。

具体的な買い方手順は以下の通り。

  1. 軸となる1艇を選ぶ
    (この艇は必ず3着以内に来ると信じる)
  2. 相手候補として2艇選ぶ
    (この2艇も3着以内に来そう)
  3. さらにもう1艇加える
    (残りの中で消去法で選ぶ穴目候補)

上記のように選べば、合計4艇を使った3連複になります。

この場合の買い目は「軸=1号艇、相手=2号艇・3号艇、穴=4号艇」とすれば、1=2=3, 1=2=4, 1=3=4の計3点となります。

3連複のフォーメーションは
重複なく組み合わせを取ると
5点程度になることも
ありますが、例によって
点数は少なくできます!

このような1-2-4艇フォーメーションは3連複では鉄板パターンとされ、堅実さと適度な配当狙いを両立できる買い方です。

3連複フォーメーションは、「本命を外さずに相手もある程度絞る」目的で使うと良いでしょう。

当たりやすいため初心者の軍資金維持にも適していますが、あまり絞りすぎると配当が安くなりがちなので注意です。

オッズが割れているレースや
荒れそうな気配のときに、
保険として3連複フォーメーション
を併用する手もありますね!

2連単・2連複フォーメーション

2連単は1着と2着を着順どおり当てる券種、2連複は着順に関係なく当てる券種です。

3連系に比べると当てやすい反面、配当は低めですが、フォーメーション買いで点数を調整することが可能です。

2連単フォーメーションでは、1着になる候補と2着になる候補をそれぞれ複数選んで組み合わせます。

典型的な形

「イン逃げ信頼+相手流し」
例えば「1着候補=1号艇、2着候補=2・3・4号艇」
というフォーメーションにすると、
買い目は「1–2」「1–3」「1–4」の
3点になります。

1号艇が逃げるが2着は混戦というレースで有効な形です。

実際、2連単全国出目ランキング
でも「1–2」が出現率18.7%で
トップとなっており、
次いで「1–3」が15.3%で
続いています。

このように1頭固定の2連単フォーメーションを使えば、1号艇が勝つレースで高確率かつ比較的低点数で的中させることができます。

ただし2連単は人気決着だと配当数百円程度のことも多く、フォーメーションで点数を広げすぎると儲けが出ません

そのため相手選びは2~3艇程度に絞るのがコツです。

インが飛ぶリスクを感じるなら、思い切って1号艇を外して「2着付け」でフォーメーションを組む方法もあります。

(例:「1着候補=2・3号艇、2着候補=1号艇他」という形)。

一方、2連複フォーメーションについては、2連複自体がボックス買いとほぼ同義であるため、実質的には「選んだ複数艇のボックス」になります。

例えば...

「2連複フォーメーションで3艇選ぶ」
この際は、その3艇の中でトップ2になる
組み合わせ全て(計3通り)を買う
ことになり、3艇ボックスと同じです。

したがってフォーメーション特有のメリット(着順ごとの調整)は活かしづらいです。

強いて言えば、本命+対抗+穴といった組み合わせを2連複で総流し的に押さえるなどの使い方があります。

2連単・2連複フォーメーションの適用シーンまとめ

券種 適用シーン
2連単
フォーメーション
「この艇が頭」という軸が
明確な場合に
その軸から相手を
数艇選んで流すのに
適しています。
イン逃げ決着が読める
レースでの鉄板戦術
です。 
2連複
フォーメーション
シンプルに当てに行くとき
に使いますが、
フォーメーションというよりは
手広くボックスで取る感覚
に近い
です。
例えば「荒れそうだから
有力どころ4艇の2連複ボックス
(6点)で安全策を取る」
などがそれです。

最強フォーメーションを決めるためのデータ分析

最強のフォーメーションを模索するには、データ分析が欠かせません。

ここでは全国の競艇場の出目傾向や選手・モーターのデータから、どのようにフォーメーション戦略を立てるかを解説します。

また、競艇場ごとの特徴に合わせた買い方の工夫も紹介します。

全国の競艇場別「出目ランキング」

競艇では開催地(水面)の特徴によって、出やすい決着パターン(出目)に差があります。

全国24場の過去データを調べると、3連単で最も頻出するのは「1–2–3」で、全体の7.7%を占め堂々のトップです。

やはり「1号艇頭、2号艇2着、3号艇3着」という順当な形が一番多いという結果ですが、平均配当は約1,089円と低め。

上位10位まで全て1号艇が1着の組み合わせが占めており、全国的な傾向として「イン逃げ+相手内枠」が多いことが分かります。

しかし、競艇場ごとに見ると話は変わります。

インが強い場もあれば、荒れやすい場もあります。

データの一例を挙げましょう。

競艇場 特徴 戦略例
大村競艇場
(長崎) 
インコース勝率が全国一
と言われる水面で、
実際データでも2連単
「1–2」の出現率が22.2%と
突出しています。
3連単でもトップ10全ての
決着で1号艇が1着となっており、
典型的な「イン天国」です。
大村ではフォーメーションも
1号艇を頭固定にして組む
のが基本戦略
となります。
「1–2–3」「1–3–4」など内枠決着
の組み合わせが頻発するため、
無理に外枠を絡めず
点数を絞って当てに行く
のが得策です。
江戸川競艇場
(東京)
全国でも屈指の荒れる水面
として有名です。
風や水面流況の影響で波が高く、
小回りコースでもあるため、
1コースの勝率が低めです。
データ上も3連単トップの
「1–2–3」出現率が5.5%と低く、
6位や8位には2号艇が
1着になる組み合わせ
(例:「2–1–4」など)
もランクインしています。
江戸川では「絶対」は存在しない
ぐらい波乱が多く、
フォーメーションもイン軸に
拘りすぎない方がベター。

例えば1着候補を複数に広げたり、
思い切ってボックス気味に
買ったりと、柔軟に対応する
必要があります。
その他の
競艇場
例えば戸田(埼玉)も
インが弱い傾向、
鳴門(徳島)も潮の干満で
荒れることがあり有名です。
一方、徳山(山口)や唐津(佐賀)
は水面が穏やかで
イン逃げ率が高めなど、
特徴があります。
それぞれの競艇場ごとの
出目ランキングを把握
しておくことで、
「ここは穴フォーメーション
を狙おう」
「ここは鉄板フォーメーション
で堅くいこう」
といった作戦が
立てやすくなります。

まとめると、最強フォーメーション選びには「場の癖」を踏まえた対応が重要です。

イン有利な競艇場では1号艇軸フォーメーションが強力になりますし、荒れやすい場では多頭数を絡めたフォーメーションで高配当狙いも視野に入ります。

選手成績とモーター性能を活用した予測法

フォーメーション組み立ての際は、各レースの出走メンバーの実力差やモーターの良し悪しといったデータも見逃せません。

これらを考慮することで、より精度の高い舟券戦略が可能になります。

着目すべきポイントと、その詳細をまとめると以下のとおりです。

ポイント 詳細
選手の勝率
と級別
まず注目したいのは1号艇
の選手がどの程度強いかです。
当たり前ですが1号艇選手が
他より圧倒的に強ければ
逃げ切る可能性が高まります。
目安として「1号艇選手の勝率が
他の選手より2.00以上高い」場合、
ほぼ確実に1号艇が1着を取る

と言われます。
級別(A1,A2,B1,B2)でも
力量差が分かります。
A1の1号艇なら本命視、
B級が1号艇だと不安、
というようにフォーメーション
の組み方も変わります。
モーター性能
(2連対率など)
モーターの良し悪しも
勝敗を左右します。
特にモーター2連対率
(そのモーターで1〜2着に入る確率)
が高いボートは要注意
です。
仮に1号艇のモーター2連率
が突出して高ければ、
選手の実力に多少難があっても
機力で押し切る可能性があります。
逆に1号艇でもモーターが悪ければ
スタートで伸びずに負けることも…。
予想時には選手勝率と
モーター2連率の両方を比較しましょう。
スタート力
と展示タイム
フライング持ちやスタート勘も
チェックポイントです。
1号艇がスタート遅そう、
隣の2号艇も壁になりそうにない、
と判断したらイン逃げは
崩れる可能性が高まります。

その場合、フォーメーションでも1着を
他艇にする検討が必要です。
また展示タイムが良い選手は
本番でも伸びが期待できるので、
3着穴候補に入れるなどの工夫もできます。
決まり手
傾向
そのレースのメンバー構成で
「まくりが決まりそう」
「差しが入りそう」
といった展開予測も重要です。
例えば4号艇にまくり屋
がいるレースでは、インが強くても
4号艇の一撃に注意して
2着や3着に入れるか検討します。
展開を読んで、来そうな筋を漏らさず
フォーメーションに組み込むこと
が高配当的中への近道
です。

要するに、データに裏付けられた本命と穴の選別がフォーメーション成功のカギです。

信頼できる軸(本命)を見極めつつ、死角になりそうな穴もデータから拾い上げて舟券に織り込むことで、「最強」に近い布陣が完成します。

競艇場ごとの特徴と相性の良いフォーメーション

前述した出目傾向やデータを踏まえつつ、競艇場の特徴ごとに相性の良いフォーメーション戦略を考えてみましょう。

良くある
特徴
戦略や詳細 備考
イン有利な
競艇場の場合
大村、徳山、唐津、芦屋、桐生
などインコース1着率が高い場では、
基本はイン逃げ前提の
フォーメーションが強力
です。
具体的には「1着固定」で
買い目点数を減らし、
2着3着を手広くする戦術です。
例えば「1–2–全」や
「1–3–4」のように1号艇頭を
固定しつつ、2着や3着に
有力どころを配置する形
が当てはまりやすいです。
インが飛ぶリスクが低いので
大胆に点数を絞れる一方、
配当は安くなりがちなので
購入金額とのバランスを考える
必要があります。
荒れる
競艇場の場合
戸田、江戸川、住之江(ナイター時の風)、
びわこ(冬場の雪風)など、
不確定要素が多い場では
多彩な決着パターンに備える
フォーメーションが有効
です。
イン信頼度が低いので、
1着候補を複数設定したり、
思い切ってボックスに近い形
をとるのも一手です。
例えば
「2–3–4フォーメーション」や、
場合によっては
「全–全–全(完全なボックス買い)」
も視野に入りますが、
点数が爆発的に増えるので
現実的には
「2–3–全(1着2艇、2着3艇、
3着6艇=12点)」
くらいに留めるのがベター。

荒れる場では高配当狙いの
フォーメーションも面白く、
人気薄の頭を含めた組み立て
で一発逆転を狙うこともあります。
ナイターや
季節要因
一日のうち後半レース
(ナイター)になると気温低下
でモーターの出足が良くなり、
インの逃げが決まりやすい
とも言われます。
夏場の晴天無風の日なども
イン優位です。
逆に強風や荒波の
コンディションではアウト勢
にもチャンスがあります。
天候・時間帯によっても
フォーメーションの組み方を
微調整
すると良いでしょう。
イン有利なら絞り、
荒れる予感なら広めに構える、
といった具合です。
企画レース 場によっては○レース目は必ず
「〇号艇にA級選手配置」
などの企画があります
(いわゆる進入固定戦や
○号艇指定戦など)。
例えば
「1号艇に強い選手を入れる番組」
があればそのレースは鉄板で
1号艇から売れます。
こういったレースでは
フォーメーションも
素直にイン頭の流しで良いでしょう。
一方、「女子戦の○Rは荒れる」等の
ジンクスがあれば、
そのときは思い切った
穴フォーメーションを投入
するなど、番組編成の癖にも
注目しましょう。

競艇場ごとの特徴を把握し、それにマッチしたフォーメーションを選択することで、効率よく的中率と回収率を向上させることができます。

地元の場やよく当たるパターンを自分なりに分析しておくのもおすすめです。

勝率を上げるフォーメーションの具体例

ここでは、レベル別に具体的なフォーメーション戦略の例を紹介します。

初心者が取り組みやすい堅実策から中級者向けの応用編、上級者ならではのプロ的買い方まで順に見ていきましょう。

初心者向けフォーメーション戦略

競艇初心者の方は、まず的中させる経験を積むことが大事です。

そのためには当たりやすいフォーメーションで小さく勝ちを拾っていく戦略がおすすめです。

具体例や戦略の詳細などをいくつかご紹介します。

具体例 詳細 備考
「イン軸+
定番フォーメーション」
でコツコツ当てる
もっともシンプルで
当てやすいのは、
やはり1号艇を軸にした
フォーメーション
です。
具体例として「1–2–全」
(3連単8点)があります。
1号艇が逃げることを前提に、
2着は2号艇か3号艇に絞り、
3着は残り全部という形です。
このフォーメーションなら、
1号艇が1着さえ取れば
高確率で的中します。
実際、全国平均でも1号艇が
1着になるケースは半分以上
ありますから、初心者でも
当たりを掴みやすい買い方です。

3着は全通り買っておけば、
たとえ伏兵が飛び込んで
きても取りこぼしません。
配当は低めになりがちですが、
「当てる」経験を積むには
最適でしょう。
2連単
フォーメーション
で安全運転
資金を大きく減らさない
ためには2連単で確実に当てる
作戦も有効
です。
例えば「1–23(2点)」
というフォーメーションなら、
1号艇頭で2着は2号艇か3号艇
のどちらかという
買い目になります。
1–2や1–3は的中率も
非常に高い組み合わせなので、
まずはここから入るのも手です。
オッズ次第ではトリガミ
にならないよう厚めに
張るなど工夫
しましょう。
フォーメーション
とボックスの併用
初心者のうちは
「どの組み合わせが来るか
自信が持てない…」
という場合も多いでしょう。
その際はフォーメーションで
軸を作りつつ、ボックスで保険
をかける方法
があります。
たとえば、本命サイドの
「1–2–全」(軸は固い)
を買いつつ、別途荒れた場合の
「1・2・4ボックス」(3連単6点)
を買う、といった具合です。
フォーメーションの柔軟さ
とボックスの網羅性を
合わせれば鬼に金棒ですが、
購入点数が増えすぎないよう
注意
してください。

初心者はまず「イン逃げパターン」をベースにフォーメーション組み立てを練習するのが近道です。

当たる手応えを感じながら、少しずつ他の買い方にも挑戦してみましょう。

中級者向け戦略

競艇に慣れてきた中級者は、データや展開予想を織り交ぜてフォーメーションをレースごとに使い分ける段階です。

柔軟な発想で、より回収率にもこだわった戦略を取りましょう。

具体例 詳細 備考
フォーメーション
の使い分け
を覚える
中級者には前述のおすすめ
フォーメーション3パターン
(1–2–全, 2–3–4, 2–2–全)
をレースに応じて
使い分けるスキルが求められます。
例えば、「このレースは1号艇
がそこまで信頼できないし、
2号艇と3号艇も差がない」
という場合は
「2–3–4フォーメーション」
(8点)が有効です。
1着は2艇に広げ、2着3着も
少し厚めに押さえることで、
1号艇以外が頭になる展開
にも対応できます。
また、「混戦で誰が頭か読めないが、
この2人は連に絡みそう」
と思ったら「2–2–全」(8点)
で軸2艇のワンツーから3着総流し
にすれば万遍なくカバーできます。
逆に「ここは1号艇と心中!」
と決めたら「1–相手数艇–全」
で点数をさらに絞って
高め狙い…といったように、
状況に合わせた
フォーメーション選択

中級者の腕の見せ所です。
データ分析
で裏付け
中級者は自分なりのデータ蓄積
も進んでいるでしょう。
たとえば
「当地の○番はまくりが多い」
「あの選手はF持ちだから
スタート遅れるかも」など、
経験とデータから得た知識
をフォーメーションに活かします。
具体的には、配当妙味を考えて
穴目を1点忍ばせることも
できるようになるとベター

人気どころだけではなく
「あえて4号艇を1着候補に加えてみる」
「大外6号艇の3着付けも抑える」
といった具合に、展開次第で
起こり得る波乱にも備える
フォーメーションを
構築しましょう。
資金配分と
組み合わせ
フォーメーションで
当たりを拾いやすくなると、
次は「どう買うか(配分)」
も課題
になります。
中級者であればオッズを見て
購入金額を調整すること
も意識しましょう。
たとえば
本線フォーメーションと
抑えフォーメーションを
2種類用意し、本線には多め、
抑えには少なめに賭ける
ことで的中時のリターンを
確保します。
上手な人はフォーメーション
を複数組み合わせて購入
する
こともあります
(例:本命決着用に
1–2–3,1–3–2に厚張り
しつつ、穴目用フォーメーション
も押さえるなど)。

中級者になると、単一の「最強形」よりも状況対応力がものを言います。

自分の引き出しに色々なフォーメーションを用意し、その日の気配やレースごとの状況でベストと思える形を選択できれば、勝率・回収率ともに安定してくるでしょう。

上級者向けのプロ的買い方

上級者(プロに近いレベル)になると、フォーメーションの組み方ももはや芸術の域です。

あらゆる要素を考慮しつつ、自分のスタイルに合った「勝ちパターン」を確立していることが多いです。

いくつかプロ的発想を紹介します。

上級者の
フォーメーション
具体例
詳細 備考
条件付き最強
フォーメーション
ある有名な予想サイトでは、
「最強のフォーメーション」として
「1–2③④–2③④」

を挙げています。
これは1号艇頭固定、
2着3着は2・3・4号艇に限定した
計6点の買い目ですが、
条件があります。
「1号艇A1級、5・6号艇がB級」
のように、1コースが鉄板で
アウト勢が弱い番組に
限り有効なフォーメーションです。
上級者はこのように
レース条件を精査して
ハマる場合にのみ
フォーメーションを投入
します。
当てはまる場合の的中率や
回収率は驚異的で、
実際そのサイトではこの形
で2日間計27レース予想し、
的中率59.3%、回収率108%と
プラス収支を達成しています。
マルチ
な発想
上級者は「フォーメーション買い」
に固執せず、他の買い方とも
自在に組み合わせます。
例えば「2連単でがっちり当てつつ、
3連単フォーメーションで
高配当狙いをする」
「本線はフォーメーション、
抑えにボックス」といった複合技
もプロは駆使します。
フォーメーションは
あくまで手段の一つであり、
レースによっては
フォーメーションを
使わない選択肢

持っているのが上級者です。
精密な
資金管理
プロは回収率を最大化
するため、購入金額の配分
も緻密
です。
同じフォーメーション内でも、
より自信のある目には厚く貼り、
押さえ目は薄くする差配をします。
その結果、複数買い目に
差をつけていても
来た組み合わせで
しっかりプラスにするという
芸当が可能になります。
これは高度なテクニックですが、
フォーメーションで並列に
買った複数の組み合わせにも
メリハリをつけることで
「当たったのにマイナス」
という事態を防ぐ
ことが
できます。
引き際と
勝負どころ
上級者になると、
「今日はイン逃げデーだから
このパターンで攻め倒す」
「このレースは見送って
次に全力」など、
引く判断も的確です。
最強のフォーメーション
といえど万能ではないので、
使うべきではない場面
もあります。
プロはこういった見極め
が抜群に上手く、
無駄な負けを減らしています。
つまりフォーメーションを
使うレース/使わないレース
の選択も含めて戦略
ということです。

上級者の域になると、フォーメーションは自分なりにカスタマイズされているでしょう。

他人から見ると奇をてらったような買い目でも、経験に裏打ちされた勝算があります。

読者の皆さんもぜひ色々なフォーメーション戦略を試し、自分だけの「必勝パターン」を見つけてみてください。

過去の的中率・回収率データを活用した検証結果

実際にフォーメーション戦略を活用すると、どの程度の成果が見込めるのでしょうか?

過去のデータや検証結果を基に考察してみました。。

前述のように、ある予想サイトでは「1–2③④–2③④」(6点)のフォーメーションで27レースを試し、的中率59.3%・回収率108%という結果を残しています。

的中率約6割というのは3連単予想として驚異的な高水準です。

これだけ当たりつつ収支がプラスということは、外れても損失が小さく、当たった際にはしっかり利益が出るバランスが取れていたことを意味します。

少点数ゆえトリガミが
少ないのもプラス収支に
寄与したと考えられますね!

一方で、闇雲にフォーメーションを組んでも勝てるわけではありません。

例えば「競艇の出目ランキング上位をただ買い続ける」戦略はどうでしょう。

3連単全国1位の「1–2–3」は出現率こそ高いですが平均配当が約10倍と安いため、それだけ買い続けてもトータルで負ける可能性が高いです。

実際、統計サイトでも「全場まとめた出目ランキングを鵜呑みにしても意味がない」「そのまま買ってプラスにするのは難しい」という旨が述べられています。

重要なのは、データを参考にしつつも取捨選択し、自分の予想眼と組み合わせることです。

過去の傾向として、インが強い場では的中率重視の戦法が奏功しやすく、荒れる場では回収率重視の戦法がハマることが多いです。

例を上げると以下の通り。

場所 具体例
徳山・津など
イン1着率が高く
配当が低めの競艇場
少点数で当てる
フォーメーションを
心がければコツコツ当たり、
トータルでプラスを
目指せる。 
江戸川や戸田など
波乱が多い競艇場
多少点数が増えても
高配当を狙う買い方を
混ぜないと回収率が
上がらない。

実践的な検証としては、ご自身で回収率シミュレーションをしてみるのも良いでしょう。

例えば「ある1日のレース全部でフォーメーションAを使ったらどうなったか?」を記録してみると、傾向が見えてきます。

的中率○%、回収率○%という数字が出れば、そのフォーメーション戦略の有効性が判断できるでしょう。

もちろん日によってブレはありますが、試行回数を重ねれば自信にも繋がります。

注意点

過去データはあくまで参考であり、
未来を保証するものではありません。
競艇は生き物ですので、データ+直感+経験
のバランスが大事です。
フォーメーションも、
それ自体が「当たる魔法」ではなく、
予想を的確に表現する手段
にすぎません。
最終的には、予想の質が
的中率・回収率を決める
こと
を肝に銘じておきましょう。

よくある質問と回答

A1:フォーメーション買いとは、1着~3着など着順ごとに複数の艇を指定し、それらの組み合わせをすべて買う舟券の買い方です。

【1-2-全】や【1-3-4】といった形で書き表します。

選んだ艇のうち、どの艇が何着になるかまで予想に組み込む点が特徴です。ボックス買いとの違いは、ボックスは着順関係なく選んだ艇同士の全パターンを買いますが、フォーメーションは着順を決めて不要な組み合わせを省ける点にあります。

例えば3艇ボックスは6点買いになりますが、「1着2艇-2着1艇-3着全」のフォーメーションなら2×1×4=8点といった具合に、状況に応じて点数調整が可能です。

A2:いいえ、競艇場の特徴に応じてフォーメーションは使い分けるべきです。

インコースが強い場(例: 徳山、大村など)では1号艇頭のフォーメーションが当たりやすいですが、インが弱い場(例: 戸田、江戸川など)で同じように買うと外れるリスクが高まります。

各競艇場ごとに出目の傾向や水面特性が違うため、「ここは穴目も狙って広めに買おう」「ここは鉄板決着狙いで絞ろう」とメリハリを付けることが大切です。

A3:勝率(的中率)を上げたいなら、まず1号艇の信頼度に関するデータを見ると良いです。

具体的にはそのレースの1号艇の直近成績や勝率、モーターの2連対率、さらにコース別1着率(開催地のデータ)などです。

1号艇の逃げが期待できるデータが揃っていれば、イン軸のフォーメーションで高い的中率が見込めます。

逆に1号艇が不安なら、思い切って別の艇を頭に据えてみることも検討しましょう。

また競艇場ごとの決まり手傾向(イン逃げ率、まくり決着率など)も参考になります。

そういったデータはボートレース公式サイトや専門誌で公表されています。

A4:基本的な計算式はシンプルで、「(1着候補の数)×(2着候補の数)×(3着候補の数)…」で求めます。

ただし、同じ艇を複数着順候補に含めている場合は重複する組み合わせを除外します。

例えば「1着候補2艇、2着候補3艇、3着候補全6艇」のフォーメーションなら単純計算2×3×6=36通りですが、実際には同じ艇が複数候補にいるとき重複が発生するので、その分を差し引きます。

(具体的にはこの例は【1-2-全】と【1-3-全】の組み合わせになるので合計12点)。

複雑に感じる場合、ネット投票の購入画面では自動的に点数が表示されるのでそれを利用すると良いでしょう。

また、有志が公開している点数計算ツールなどもあります。

A5:一長一短で、レースの状況によります。

ボックス買いは選んだ艇の全組み合わせを網羅できるので予想が難しい混戦では有効ですが、点数が多くなりがちです。

フォーメーション買いは予想を反映して不要な組み合わせを省けるので点数を抑えて効率よく当てるのに向いています。

ただ、予想がハズれるとその組み合わせは買っていないため外れになります。

要は、自信がある展開が読める時はフォーメーション、全く読めない時はボックスと使い分けるのがおすすめです。

多くの場合、フォーメーションで十分対応できることが多いですが、「全通り買いたいぐらいカオスなレース」ではボックスも選択肢に入れてください。

まとめ

競艇におけるフォーメーション買いについて、基礎から最強パターンまで解説してきました。

最後に要点をまとめます。

要点 備考
フォーメーションは
着順ごとに艇を指定して
買い目を網羅する買い方
柔軟に組み合わせを
選べるのが強み。
最強フォーメーションの条件
は的中率と回収率のバランス
が取れていること
イン逃げ等の高確率パターン
を軸にしつつ、無駄な点数
を削って回収率も確保する
のがポイント。
券種ごとに有効な
シーンが異なる
・3連単フォーメーションが
一番配当狙い向き
・3連複フォーメーションは
当てやすさ重視
・2連単フォーメーションは
鉄板狙いに有効
それぞれ適材適所で使うこと。
データ分析は必須 全国の出目傾向や
競艇場ごとの特徴、
選手・モーター情報を駆使して
展開を読むことで、
フォーメーションの精度が
上がる。
経験値によって
戦略を変えること
初心者はまず当てる経験
を積むため、1号艇軸の
定番フォーメーションから。
中級者はレースに応じた
フォーメーションの
使い分けを意識。
上級者は自分なりの
必勝パターンを確立する。

フォーメーション買いをマスターすれば、競艇の的中率アップは間違いなしです。

ぜひ今回紹介した戦略やデータを参考に、実際のレースで最強フォーメーションを試してみてください。

最初は難しく感じるかもしれませんが、経験を積むうちにコツが掴めてくるはずです。

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